エジプト旅行記−22

99年12月23日(木)−1

 昨日マホメットさんのお父さんの家から持ち帰らせてもらった料理を食べた。中身はだいたい初日にマホメットさん宅から持ち帰らせてもらったものと同じ。味付けも適度であるし、何より朝食をきちんと食べられたことがうれしい。今日はいい日になりそうだ。
 元気が出てきたので、初めて部屋の掃除をした。部屋にはエジプト製と思われる掃除機が置いてあったが、これが殆ど役に立たない。まあ、かけないよりはいいか位の吸い込み力。エジプトの家庭電気は200ボルトであるが、やはり性能の悪いものを使っては、役に立たないようだ。エジプト人が日本製品を好むのも良く分かる。(マホメットさんのアパートのエレベータもエジプト製であるが、階の表示はしょっちゅうおかしくなるし、故障もしばしば。しかも、底が抜けてしまうかもという作り。自動車もそんな感じ。お父さんの家にある電子レンジのつまみが日本語表記だったので、聞いてみると、日本からマホメットさんが持ち帰ったとのこと。お父さんへのおみやげも、ダイエーで買った下着。Made in Japanは、ブランドのようだ。特にSONYに対しては、絶大なる信頼を置いている。ソニーが何を売り出しても(洗濯機でも)ベストセラーとなるのは、間違いない)
 掃除も終わって、昨日の日記などを書いていると、約束より2分ほど遅れて、マホメットさんのお父さんがアパートまで来てくれた。いよいよ、ギザのピラミッドへ。途中シタデル(後日説明)を見ながら、快調にとばしていくと、遠くの方にピラミッドが見えた。
 ギザのピラミッドの裏手に到着。たちまち、観光客相手の馬車引きが現れる。なにやらアラビア語で交渉して乗ることになった。お父さんに聞いてみると、全てまわって20LE(600円)とのこと。自動車で中にはいるのには10LEかかるので、こちらの方が景色もいいし、得とお父さんは判断したようだ。
 馬車に乗るのは初めて。視線も随分と高いし、確かに眺めもいい。50メートルくらい走って、ピラミッドのゲートを入ったところで、お父さんと馬車引きがもめだし、結局元の場所に戻って馬車を降りることになってしまった。ゲートまでが20LE、その中を案内するのに20LEと言い出したとのこと。エジプト人同士でもこの有様だから、外国人が適正価格で馬車に乗るのは、無理としか思えない。
 正面にまわって、自動車でチケット売場まで行く。入場料は、10LE(300円:学割)。入場券を買って、自動車に乗ってピラミッドのすぐ近くまで行った。ギザのピラミッドは、エジプト観光の象徴であり、あたかも砂漠の中にぽつんと立っているというイメージであったが、さにあらず。どこに行くにも舗装された自動車道があり、ピラミッドのすぐ横には、大型バスがデーンと停まっている。こんなところをらくだに乗るのは、ちょっとばかげた感じ。展望台へも、スフインクスへも、舗装道路が完全に整備。7th milenium!!ということで、ギザのピラミッドではコンサートが12月31日に開かれるらしく、その用意もされている。完全な観光地だ。

車の窓から。ちょっと見にくいが、右側にスフインクスの頭の後ろが見える。この大きな道路の左側にピラミッドがある。
 見学が終わると、12時くらい。まだ、時間があるので、エジプト考古学博物館に行くことになった。

−ギザのピラミッド−
 約4500年前に建造。各面の大きさは、246.26メートルで、高さもそれに準じる。石の大きさは、1つが2メートル以上ある。ピラミッドの下にたって写真を撮ると、巨大な石壁を背にしているとしか見えない。このエリアには、3つの大きなピラミッドと小さな3つのピラミッド、そして全長73メートルのスフィンクスが1つ。まわりには、墓地など神殿がたくさんあり、ガイドが付いて説明をしてくれた。
(私だけなら、きっとお金を取られたことだろう)
いわゆるエジプトのピラミッドの写真です。

ピラミッドの前で、真ん中に小さく見えるのが私。どれだけ大きなものか想像がつくでしょうか?

 ピラミッドの内部にも入れるし、横にはクフ王の亡骸を運んできたと思われる太陽の船を納めた博物館もある。・・今回は、時間の都合でここは見学していません。もう一度エジプトに行ったときのお楽しみ。
 非常に広大なエリアなので、徒歩で歩けば半日はゆうにつぶれてしまう。


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